サンコー、太陽光発電と軽EVセット提案
提案する軽EVは、三菱自動車の「ekクロスEV」。サービス名「つきとくEV」として、残価設定型の月額リースで提供する。見積もりは24日から開始する予定。軽EVは、長距離を運転するメインカーではなく、近場の移動で使用するセカンドカーでの利用を想定する。
サンコーは新築住宅を中心に、太陽光発電設備の定額サービス「つきとく」を展開している。設備工事などの初期費用は無し。毎月の定額使用料は、発電システムを導入したことで得られる電気代の削減や、売電収入のメリットで賄えるように設定している。
売電価格の下落や電気代の高騰に伴い、発電した電力を売電するよりも自家消費する動きが加速している。蓄電池が注目されるものの、一般的なサイズ(6キロワット時)で100万円以上と、導入コストが高いという課題を抱えていた。
サンコーは、蓄電池の代わりとして軽EVに注目。軽EVであれば、電力容量が20キロワット時と大容量な上、車両価格は200万円台。セカンドカーでの運用であれば、走る蓄電池として活用できる。
同社は以前から、住宅とEV間の電力供給システム「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」に注目。2022年4月から、太陽光発電設備の一部で、太陽光が発電した電力を蓄電池、EVなどへ変換できる新型「パワーコンディショナ」の販売を開始。約1500件の導入実績があり、EVリースの開始に伴い、さらなる導入拡大を見込む。
加藤社長は「発電システムをEVとセットで提案することで、サービスの訴求力を高めたい」と話した。
サンコーの創業は1939(昭和14)年。従業員数は219人。2023年6月期の売上高は220億5800万円。
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