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トンネル検査ロボを初公開 JR東海、自動化で身体的負担減

トンネル検査ロボのプロトタイプ(試作機)の検査デモが報道陣に公開された(小牧市の小牧研究施設)
トンネル検査ロボのプロトタイプ(試作機)の検査デモが報道陣に公開された(小牧市の小牧研究施設)

 JR東海は26日、技術開発部小牧研究施設(小牧市)で、トンネル内壁の打音検査を自動で行う「トンネル検査ロボット」のプロトタイプ(試作機)を報道陣に初公開した。ロボットによる検査の自動化と現地状況に合わせた高精度の制御による作業を通じ、検査員の身体的な負担を軽減。作業時間の短縮や効率性を向上させる狙いだ。トンネル区間の多いリニア中央新幹線への導入を目指す。

 トンネルの検査では、コンクリート表面の目視検査に加え、打音検査を実施している。検査員がハンマーで壁面をたたき、内部の状態を確認する作業だ。腕を伸ばしてハンマーをたたき続ける打音検査は、検査員の身体的な負担が大きく、経験に基づく技量も求められる。JR東海は、労働力人口減少への対応や作業の効率化を目的として、トンネル検査ロボットの開発に取り組んだ。

 2015年から足掛け約8年の開発期間を経て、試作機が完成。開発費用は総額で約6億5千万円。トンネル検査ロボは、大型トラックをベース車両に、6軸制御のロボットアーム、接触式検査装置、レーザー測量機などで構成される。

 技術開発のポイントは大きく三つ。検査の自動化、現地状況に合わせた高精度な制御、高品質で効率的な検査だ。自動でトンネル壁面に接触式検査装置を押し当てて打撃を加え、振動を直接取得してコンクリート内部の状態を評価する。具体的な運用などは今後検証するが、5人1組による検査が3人程度で可能になるという。

 総合技術本部技術開発部土木構造物技術チームの吉田幸司チームマネジャーは「積極的に技術開発を進め、鉄道の安全をさらに追求していきたい」と話した。今後、基礎技術を確立し、在来線や新幹線のトンネル検査にも適用できるよう、検討を進める。

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