取材ノート スタートアップをつぶさに取材
■鈴鹿工業高等専門学校(鈴鹿市)に先月開設された「起業家工房」を取材した。3D(3次元)プリンターや工作機械など、ものづくりに必要な設備を多数そろえ、学生のものづくりや起業への挑戦を後押しする施設だ。国は2022年をスタートアップ創出元年と銘打ち、次世代の起業家育成に力を入れており、この取り組みはその一環。全国の高専で同様の施設が相次いで開設している。
鈴鹿高専の施設を取材した際、試作品開発に挑戦する5年生の男子学生に話を聞くことができた。「将来は必ず起業したい」と、熱く夢を語るまなざしはとても頼もしく感じた。ぜひとも世界に通用するようなスタートアップ創業を願うばかりだ。
一方、創業から10年以上が経過した起業家を取材する機会があった。
このスタートアップの事業は、特に莫大な資金と息の長い研究開発が求められる創薬分野。これまで失敗と成功を繰り返してきたといい、近年では国からの支援も受けてたことで研究開発のスピードが加速。同社の60代社長は「実用化に向けて、もう一段アクセルを踏む」と力強く語った。
日本経済の真の復活への近道は、スタートアップに起因するイノベーションとされる。将来の日本を背負って立つスタートアップを紙面でつぶさに発信していくことができればと思う。
■桝田 宏行(ますだ・ひろゆき)四日市支局に勤務。三重県北勢地域を担当。今春2歳の誕生日を迎える息子の成長に目を細める毎日。電車好きで、彼は電車の種類について、親よりも詳しくなりつつある。
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