ダイコク電機 プログラミング教室事業拡大 小学生に学びの場提供 25日、オーナー募集説明会
小学生向けのプログラミング教室は「ロボキューブ」のブランド名で展開する。もとは5年ほど前に、ロボットと社会をつなぐ可能性を探ろうと新事業を担う専門部署を発足。2019年から小学生向けのプログラミング教室を開始し、社会貢献の一環としてこれまで、不定期に体験教室などを開催してきた。2022年11月には、春日井市にある同社坂下事業所に、ロボキューブの初の定期教室を開講。教室運営に乗り出していた。
SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを強化する中で、今後も持続的に教育関連事業に携わるためには、事業化が必要と判断。まずは愛知県下に絞り、教室を運営するオーナーを募集する。今月25日に、名古屋市中村区の本社ビルでオーナー希望者向けの説明会を開催。教室の数を増やしていく方針だ。
ロボキューブでは、プログラミングソフト「Scratch Pi(スクラッチパイ)」などを用いた、独自開発のカリキュラムを実施する。メカブロックと電子ブロックを組み合わせた教材「TEC CUBIC(テックキュービック)」を組み立て、それを動かすためのプログラミングを学ぶなど、メカを動かすところまでの学びを総合的に提供するのが特徴。
信号機や扇風機など身近なものを題材に、工学やプログラミングの基礎に触れ、楽しみながら知識や技術を身に付けてもらう。PE推進室の佐々木隆則副室長は「ものづくりのダイコク電機の知見を、社会に還元していきたい」と力を込める。
教室に集まり、仲間と一緒に学ぶことで、互いの取り組みや作品を通して新しい気づきを得るなどの効果も期待する。課題に取り組む力や考える力、価値を創造する力などを育んでもらい、子どもの成長へつなげる。親子で参加できるため、担当者は「教室から帰った後も、家庭で学びを継続してもらえれば」と話している。
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