ダイハツ・トヨタ共同会見 奥平氏「職場環境放置した経営陣の問題」 一問一答
―第三者委員会の報告書で、経営陣の責任を指摘されている。
奥平氏 第三者委員会としても、私自身としても、経営陣の問題であると理解している。経営陣や管理職が現場の負担や辛さを十分に把握せず、困ったときに現場が声をあげられない職場環境風土を放置してきてしまった。今後トヨタの支援を受けながら、強い覚悟を持って会社再生に向け、全社をあげて取り組む。
―親会社としてトヨタ自動車の責任は。
中嶋氏 認証は安心してクルマに乗れるかの基準であり、非常に重要な問題だ。責任についてはトヨタとしても、親会社としても大きいと受け止めている。2014年以降、小型車のOEM(相手先ブランドによる生産)生産が増加し、ダイハツの認証の現場で負担が増していたことを把握できなかったことが最大の反省点だ。トヨタが創業以来大切にしてきた、「現地現物主義」を、子会社であるダイハツにしっかり展開できていなかった点も反省している。
―出荷停止により、車両生産も止まる。仕入れ先への補償は。
星加氏 仕入れ先は全てで423社ある。そのうち、当社との取引が売上高の10%以上を占める企業は47社存在する。特に中小企業にはかなり大きな影響が出ると考えている。補償については1社ごとに相談し、検討していきたい。
―生産再開のめどは
奥平氏 自主的に出荷を止めた。今後、国土交通省の監査を受けるが、期間がまだわからない。1日でも早く再開できるように努力していきたい。
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