ロピア、三重に進出 関東地盤の食品スーパー 来年2月、桑名市に
三重1号店は、星川ショッピングタウン サンシティの核店舗として1階に入る。名称は「ロピア桑名店(仮称)」。11月30日に閉店した「バロー星川店」の後継となる。ロピアの広報担当者は本紙の取材に出店することを認めた上で「詳細なことは申し上げられない」と述べるにとどめた。
サンシティの半径400メートル圏内には、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社東京都)の「MEGAドン・キホーテUNY星川店」、車で6分ほどの距離にはマックスバリュ東海(本社浜松市)の「マックスバリュ桑名新西方店」やスーパーサンシ(本社鈴鹿市)の「スーパーサンシ桑名店」などスーパー激戦エリアだ。
近隣スーパーの関係者は「(11月オープンの)名古屋みなと店の売り上げが絶好調と聞いており、三重進出の成功に向けて鼻息を相当荒くしているようだ。低価格が売りのロピアの出店で、競合同士の価格競争が激しくなる恐れがある」と身構えている。
ロピアは1971年創業。国内では関東から九州地方まで広域出店し、海外では台湾にも店を構える。同社のホームページによると、店舗数は87店舗(9月時点)、グループの連結売上高は3401億円(23年2月期)に上る。
祖業の精肉などに強みを持ち、大容量の食品や輸入食品を低価格で販売するなど業界内では「日本版コストコ」と称される。コストパフォーマンスの高さで消費者から支持を受け、急速に業績を伸ばしている。
中部では、岐阜県の岐阜市、本巣市、可児市に各1店舗。11月29日には愛知県1号店「ロピア名古屋みなと店」(名古屋市港区)をオープンしており、今回の三重進出で東海3県に店舗がそろうことになる。
星川ショッピングタウン サンシティは、商業施設運営のサンシティ(本社桑名市、佐藤栄聡(ひでとし)社長)が1987年に開業。長年、地域住民に親しまれている。
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