「名古屋モビリティショー」初日 最新市販車、注目のEV一堂に 試乗会、トークショーも充実 「レベル2」自動運転バス定期運行
■国内外31ブランド出展
トヨタ自動車は、9月に受注を開始した新型「センチュリー」や、スポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー」などのコンセプトEVを展示。レクサスブースでは、中国で人気を博し、日本での発売も計画しているミニバン「LM」が注目を集め、来場者は乗り心地や充実した装備を確かめていた。
ホンダも24年春に投入予定の軽自動車「N―VAN」ベースのEVコンセプトモデルを展示。日産やスバルもEVのコンセプトカーを出展している。
スズキのブースでは新型車や主力の二輪車も多数展示。中でも今年発売した800㏄の中型バイク「GSX―8S」に関心が集まった。エンジンを刷新し、低中速からの加速力を高めている。担当者は「街中でも軽快に走ることができる」とアピールする。
海外ブランドのブースも盛況だ。BMWは、来年の日本導入を予定しているEV「iX2」を出展。コンパクトSUV(スポーツタイプ多目的車)で、運転席には大型のモニターが配置されており、デジタル機能が数多く搭載されている。中国BYDと、韓国ヒョンデなどのアジア勢も最新のEV車両を展示し、多くの人の興味を引いた。
■体験型イベントも
試乗会やトークショーなど、多彩なイベントも盛り上がりをみせている。名古屋大学は同大学発スタートアップのエクセイド(本社名古屋市)と共同開発した8人乗りの自動運転バスを会期中、定期運行している。バスは運転手がハンドルから手を離した状態での運転が可能な「レベル2」で、時速20キロメートル未満で走行する。
走行エリアの3Dマップを作成し、車体2カ所に搭載したセンサーで人や車などの動きを検知しながら走る。発進や停止といったバスの動きを車内に搭載した小型ロボットと連動させ、ロボットが乗客に状況を案内することで安心感を高めている。
第2展示場の特設ステージでは、4日間にわたり、多彩なステージイベントを開催する。初日のオープニングステージでは、元プロ野球選手で野球解説者の山崎武司さんに加え、東海地方出身のアイドルグループ「BOYS AND MEN」のメンバー、辻本達規さんと、勇翔さんがトークショーを展開。山崎さんは名古屋モビリティショーについて「各メーカーのEVが多く並び、いよいよEVの時代が始まるなと感じた」と語った。
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