天野鎮雄さん死去 劇座代表、東海の演劇界をリード 87歳
「アマチン」の愛称で親しまれ、東海地方の演劇界をリードした俳優・ラジオパーソナリティーで劇団「劇座」代表の天野鎮雄(あまの・しずお)さんが5日、多臓器不全のため名古屋市内の病院で死去した。87歳。名古屋市出身。通夜は8日午後7時から、葬儀・告別式は9日午前11時から、名古屋市千種区内山1の19の22、平安会館今池斎場で行う。喪主は長女こず重(こずえ)さん。香典は辞退するとしている。
愛知学芸大学(現・愛知教育大学)英語科在籍時にNHK名古屋放送劇団に入団。20代半ばから活動拠点を東京に移し、文学座や故大島渚監督が設立した創造社などで舞台やテレビ・ラジオドラマの経験を積んだ。
1968年から東海ラジオ放送の深夜生番組「ミッドナイト東海」の初代司会者を務めるなどで人気が定着した。NHKの「中学生日記」シリーズや大河ドラマ「太閤記」、東海テレビの「天ちんの土曜サロン 人間こんさーと」などテレビでも活躍した。85年には、妻で俳優の山田昌さんと劇団「劇座」を結成し、若手演劇人の指導に力を入れた。愛知難病救済基金の理事長も務め、地域社会に貢献した。
今年1月から2月にかけて本紙連載企画「マイウェイ」を執筆し、演劇を学校教育に取り入れて想像力などを磨く”演劇教育”の必要性を訴えた。
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