ジャパンモビリティショーの目玉企画 「東京フューチャーツアー」 デンソーやアイシンも未来のモビリティ紹介
東京フューチャーツアーは、「Life(ライフ)」、「Emergency(エマージェンシー)」、「Play(プレー)」、「Food(フード)」の四つのコーナーを設けている。日常生活や災害、遊びや食の分野でそれぞれ活躍するモビリティや技術などを紹介している。
デンソーは、ライフのコーナーで水電解装置「SOEC」を出展。SOECは、水と電力により水素を生み出す技術で、水素社会の実現に向けて活用が期待されている。展示エリアには、来場者が漕ぐと発電できるブランコを設置。発電した電力をその場で使用し、SOECによって水素が生み出される様子を見学できる。
環境ニュートラルシステム開発部システム開発室長の中島敦士氏は「簡単に水素が生まれるところを見てもらい、水素を身近に感じてもらいたい」と語る。
トヨタ紡織は、走行車両の位置情報に合わせて車外の景色に連動した拡張現実(AR)などを体験できるバス「MOOX―RIDE(ムークス・ライド)」を展示。座席に座ると、映像に合わせて席が振動するほか、風なども感じられ、臨場感を体験できる。
フードのコーナーに出展したアイシンは、カフェや飲食店で飲み物などを運ぶモビリティ「ピーボ」を紹介。モビリティが加速、急停止した際の車内の揺れを抑える独自技術を用いている。子どもの飛び出しなどで急減速した際でも、運んでいる飲み物は倒れず、こぼさずに目的地まで運ぶことができる。アイシンのグループ技術開発本部先進開発部統括室主査の鈴木信太郎氏は「見た目の可愛さにもこだわっている」とアピールする。
そのほか、豊田自動織機は、エマージェンシーのコーナーで災害時に活躍できる車両をイメージしたスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」のコンセプトモデルを展示。トヨタ自動車も各コーナーで多様なモビリティを紹介している。
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