取材ノート 変化する街をみつめる
■名古屋市中区・長者町通沿いの繊維事業者などで構成する「名古屋長者町協同組合」が来春で解散することを決めた。
衣料品などを小売り店や個人商店などに卸販売する事業者が集積し、かつて国内屈指の繊維問屋街として栄えていた。小売りの中心が商店街に立ち並ぶ個人店からショッピングセンター、ネット通販へと多様化。繊維問屋業の縮小とともに加盟社数も減少した。
一方、数年で街の様相は変わり、一角では新たなにぎわいが生まれつつある。近隣には高級分譲マンションができ、食品スーパーやドラッグストアなども出店し、生活を営む人の姿もみられる。
組合理事長は新陳代謝が進む街に対して、「(地域住民同士の)横のつながりが失われないようにしていきたい」と語る。街づくりを担う若手も活躍している。記者として小さな変化を逃さないようにしなければと思う。
■黒川 鈴子(くろかわ・すずこ)自動車、繊維業界を担当。先日、役員や同僚とリレーマラソンに参加し、1周2・5キロメートルのコースを3本走った。高校時代に陸上部の短距離選手だった私。長距離走は苦手だったが、当日は大会特有の高揚感や声援を受け、気力だけで走り切った。
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