ヨシックスHD 自然薯専門店の出店拡大
ヨシックスHDは、100%出資子会社で飲食事業を運営する新会社、ワンダーフードイノベーション(本社名古屋市)を会社分割方式で今年8月に立ち上げた。飲食事業や法人向けに集客支援ツールなどを提供する事業を手掛けるM&D(本社名古屋市)から、自然薯料理専門店を運営する飲食事業を新会社に承継した。愛知県内で3店を展開する「自然薯とろろ御膳 華花(はなはな)」の店舗ブランドや事業の運営を受け継いだ。店では栄養価の高い希少な自然薯や、新鮮な旬の食材にこだわった料理を味わえる。
ランチタイムの利用客が多く、平均客単価は1800円程度。ヨシックスグループとして今後、女性客や家族客、高齢客など、新たな需要を開拓したい考え。店を運営する新会社、ワンダーフードイノベーションの売上高は将来、30億円を目指す。
ヨシックスグループ全体の336店(7月末時点)のうち、居酒屋「や台ずし」は、9割以上を占める。居酒屋業態はアルコールを伴う売り上げがメインだが、コロナ禍で需要が蒸発。ランチタイムなど、アルコールを伴わない売り上げが見込める居酒屋とは異なる業態を模索していた。事業を承継した自然薯料理専門店は、24年3月期中に1店舗の新店を計画。今後、愛知県を中心にや台ずしの出店エリアなどで店舗拡大を目指す。
ヨシックスHDの松岡龍司執行役員は「ランチタイムでの売り上げ確保はコロナ禍以前からの課題だった。自然薯専門店に限らず、飲食業態の幅を広げていきたい」と話している。
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