吉良観光ホテル、営業終了へ
【刈谷】西尾市の吉良温泉郷を象徴し「きらかん」の愛称で親しまれてきた「吉良観光ホテル」が、営業を終了する見通しであることが22日までに分かった。コロナ禍を契機に宿泊客が落ち込み、2月から休業していた。
吉良観光ホテルは1958年開業。三河湾を臨む高台の野天風呂が人気を集めてきた。客室数は41室。吉良温泉開発(本社西尾市、山本裕充社長)が運営している。
同ホテルを巡っては2014年、海栄RYOKANSグループで旅館経営のドルフィン・ワークス(本社愛知県南知多町)が、吉良温泉開発の親会社だったキラ・コーポレーション(本社西尾市)などから全株式を取得して子会社化。改装工事を行い、15年に「吉良かん」として再スタートした。
しかし、コロナ禍で主力だった中国の団体旅行需要がなくなり、厳しい状況が続いていたという。海栄RYOKANSでは「建物が老朽化しており、リブランド化も想定していない。希望する従業員は、三河地域のグループの旅館4施設などで雇用を継続したい」(広報企画室)としている。
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