トヨタ、EV販売7倍の2.9万台
トヨタ自動車は1日、2023年4~6月期の電気自動車(EV)の世界販売台数が前年同期比約7倍の2万9千台だったと発表した。中国や欧州を中心に販売を伸ばした。ただ、足元では最大市場である中国で米テスラ、中国BYDなどが勢いを増しており、価格競争が激化。メンテナンスなどサービスを拡充して現地の顧客に訴求し、24年3月期に期初計画の20万台の販売を目指す。
車種別の台数内訳は、主に日本、米国、中国で販売するスポーツタイプ多目的車(SUV)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」が1万3千台、中国で販売するセダン「bZ3(ビーズィースリー)」が8千台、日米中を中心に展開する高級車ブランド・レクサスのSUV「RZ(アールズィー)」が5千台。
地域別では、中国を含めたアジア地域が1万5千台と半数以上を占める。次いで欧州が9千台。日本では月額課金制で提供するbZ4Xなどを含め599台だった。
もっとも、24年3月期の計画台数である20万台に対して進捗(しんちょく)率は1割強にとどまる。主に、足元では中国でBYDなど現地メーカーの勢力が急速に拡大。競合環境は厳しさを増しているからだ。
トヨタは、中期では26年までにEV年間販売台数の目標を150万台に設定している。長田准執行役員は「今後もEVは、中国や北米で都市部の富裕層を中心に伸びる」と、中長期での市場拡大を期待する。
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