取材ノート 戦略的資産の動き伝えたい
■菊地 治滋(きくち・はるしげ)46歳。群馬県草津町出身。エネルギー、鉄道、金融、財界を担当。大相撲名古屋場所を初めて会場で観戦した。力士たちの真剣勝負に妻や子どもたちは大興奮。私も真っ向勝負で仕事に臨み、明るいニュースを届けたい。
■信念を貫く経営トップの意志の強さは、企業価値を向上させる原動力になる。熱い思いを持つ社長に直接取材できるのは、新聞記者の仕事の醍醐味(だいごみ)の一つだ。
菓子パッケージの企画デザインなどを手掛けるメイワ(本社名古屋市西区)は、客の課題を顕在化し、解決策の提案に努めている。菓子が湿気(しけ)る原因の水蒸気対策が課題の菓子メーカーに対しては、水蒸気が入りにくい個包装フィルムを提案。乾燥剤を不要にしたほか、菓子の賞味期限を延ばした。臨機応変に小回りを利かせた提案が強みで、客の課題解決に貢献している。
メイワの谷口英之社長は「菓子以外のパッケージデザインも可能だが『全部できます』といっても大手に負ける。菓子商品の販売戦略まで提案できる当社の特徴を打ち出していく」と話していた。
技術力や顧客からの信用といった無形資産は、企業価値の大半を占める。無形資産が豊富な企業ほど、競争優位性は高い。課題は、無形資産を増やし、持続的に利益を出す経営の土台へ転換できるかだ。無形資産を「戦略的資産」に変えて奮闘する、中部企業の動きを伝えようと思う。
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