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トヨタ、世界生産2割増 5~7月計画 国内は高水準維持

国内では高水準の生産を維持する(写真は高岡工場)
国内では高水準の生産を維持する(写真は高岡工場)
 トヨタ自動車は、向こう3カ月(5~7月)の車両生産計画を策定した。世界生産台数は、前年同期比23%増の262万台程度に設定した。国内では高水準の生産を維持し、受注残の早期解消を狙う。国内の日当たり生産台数は1万3千台後半から1万4千台後半で推移する見通しだ。海外では北米やアジアを中心に堅調な生産を行う。

 向こう3カ月の国内生産台数の合計は、54%増の88万台程度に設定した。前年に生産を抑えていた反動もあり、大幅に増加する。
 国内日当たり生産台数は、5月が1万3千台後半、6月が1万4千台半ば、7月が1万4千台後半を見込む。高水準の生産を継続して、国内販売で積み上がっている受注残の解消を目指す。一方で半導体不足の影響もなお残っており、一部で流動的に推移する可能性もある。
 車種別では、新型「プリウス」や高級車「クラウン」などの新型車が生産増をけん引する。国内に加えて海外でも人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」や「ランドクルーザー300」が生産を下支えする。高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」の全面改良も寄与するもようだ。
 また、向こう3カ月の海外生産は11%増の174万台程度に設定。北米では、セダン「カムリ」やSUV「ハイランダー」、RAV4などで堅調な生産を行う。アジアでは世界戦略車「IMV」シリーズを軸に強含みの生産を続け、旺盛な需要に対応する。

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