環境特集 企業の取り組み
メトロ電気工業
次世代の熱源「オレンジヒート」で脱炭素社会に貢献
メトロ電気工業株式会社は白熱電球製造メーカーとして1913年に創業しました。卓越した管球製造技術を基礎に、光ではなく熱に目を向け開発したのが、工業用ヒーター「オレンジヒート」です。
オレンジヒートは、高純度カーボンの薄板のフィラメントを石英ガラス管に不活性ガスと共に封入した工業用ヒーターです。最高2,000℃まで出力可能なため、ガス加熱式の代替として充分使用することができます。温度レスポンスに優れ緻密な温度制御が可能で、点灯中に水がかかっても破損しません。
オレンジヒートをアルミ押出成形の反射板に組み込んだ加熱ユニットは、金型の加熱や食品加工、塗装乾燥、接着乾燥、材料の予熱・乾燥など、各種産業の加熱工程で手軽にお使いいただけます。CO₂削減と省エネはもちろん、均一加熱、作業性・安全性の向上、歩留まり向上などに多大な効果が期待できます。定格電圧、消費電力、フィラメント温度、長さは用途に合わせて設計・製造します。
産業の多くの工程で行われているガス加熱式のデメリットは、オレンジヒートによる電気加熱式に変えることで一挙に解決します。高い省エネ性と環境保全への貢献度が評価され、2019年愛知環境賞「銅賞」に続き、2020年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。
加熱ユニットをはじめ、オレンジヒートを組み込んだ製品は環境負荷の低減と低炭素社会の形成に大きく貢献するものと確信しております。