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産業用ロボットをもっと身近に 株式会社ファースト・オートメーション 代表取締役兼CEO 伊藤雅也
ロボットと出会い起業へ
産業ロボットの導入支援サービスを展開するファースト・オートメーション。
伊藤社長は高校卒業後、地元の自動車関連企業に就職。そこで産業用ロボットと出会い、ロボットに関わる仕事をしたいという気持ちが高まった。
そして産業用ロボットを扱う企業に転職。産業用ロボットのコントローラーを手掛けるスタートアップを担当し、様々な産業ロボット導入案件を手掛ける中で、起業への思いも募り、2020年9月起業した。
産業用ロボットは購入しただけでは半完成品。現場に合わせたシステムアップが必要だが、現場に合わせたロボットのシステムアップの要件定義でニーズをくみ取れない、コストが合わないなど、このシステムアップのハードルが高い。
ロボット導入の成否は、どう現場に落とし込めるか
同社は、ユーザのニーズを効率的に要件定義に落とし込むオンラインサービスを開発。今年11月の正式リリースに向けてトライアルを進めている。
現在、機械商社など2社がトライアル中。サービスの向上に向けたフィードバックを含め「一緒にサービスを育ててもらっている」関係。当面はこの2社に加え、SIの業界団体で標準サービスとして採用してもらえるよう働きかけるなどして市場拡大を目指す。
伊藤社長は産業ロボットが人の仕事を助けると考える。ロボットが入ってもメンテナンスや管理などで人手は必要。むしろ、人がもっと生産的な働き方ができるようになると期待する。26年IPOを目指し、ロボットの魅力を語る伊藤社長の目は子供のように輝いていた。
Company Data
株式会社ファースト・オートメーション
代表取締役兼CEO 伊藤雅也
名古屋市西区那古野2−14−1
050-3550-7145