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オネストン創業50年 顧客の〝期待〟一つずつ形に 上流から下流まで課題対応

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プレス金型部品商社のオネストンは、今年10月創業50年の節目を迎えた。1971年の創業当時は商社だったが、途中から一部の商品を自社で製造を開始、メーカー機能を持つようになった。「一個づくり」に代表されるようなきめ細かな対応で順調に規模を拡大し、昨年11月には豊田堤工場を稼働させた。オネストンがこれまで歩んできた道のりと、これから進む方向について 鈴木良博社長に聞いた。

恒成:まずは創業50周年おめでとうございます。オネストンの50年のあゆみを教えてください。

鈴木:1971年10月に故佐々木正喜が前身となる「オネストン商事」を創業しました。当時は金型部品を扱う商社でしたが、5年ほどたった頃、パンチの刃先の形状を客先の注文に合わせ加工をするようになりました。卓上の研磨機を1台導入し、先代が日中の営業でオーダーを受けたものを夜加工していました。これが当社が工場を持つルーツであり、当社が掲げる「一個づくり」につながっています。

恒成:創業5年でメーカー機能を持たれたわけですね。50年間に培われた御社の強みはどこにありますか。
大型プレス金型に対応する豊田堤工場
大型プレス金型に対応する豊田堤工場

鈴木:お客様の要望に合わせた製品づくりを始めたことが自社工場を持つきっかけになりました。生産設備の中のパーツなので、オーダーは1個、2個。なおかつ金型ごとに特注部品がたくさんありますから多品種小ロットです。手間はかかりますが、付加価値を提供すれば多少値段が高くてもお客様に喜ばれる。そこに特化したのが強みですね。
運の良いことに、愛知県には売り込み先となる自動車部品メーカー、金型メーカーがたくさんありました。本社のほか小牧、岡崎に営業所を置き、きめ細かな対面営業を行うことで、「まずはオネストンに相談してみよう」と言っていただける関係を築いてきました。それが2004年の北米進出(オネストン・アメリカ/ケンタッキー州)、昨年11月の豊田堤工場稼働へとつながりました。
豊田堤工場は国内3拠点目で、大型金型の加工設備を備えています。また、グループ会社の橋村製作所、トーハラは、それぞれの特徴を生かしてお客様と連携しながら金型製造を行っています。この50年間、お客様がオネストンに期待することを一つずつ形にしていった結果が今につながっています。

恒成:金型は頻繁なメンテナンスが必要ですね。その際はオネストンの社員も立ち会うのですか。

鈴木:生産台数が増えれば増えるほど金型にかかる負荷も大きく、壊れるリスクも高くなりますからね。特に特殊な形状をしたパーツは定期的な保全が必要です。メンテナンス時は、作業はしませんが現場に行かせていただきます。金型を開いているところで、こういうパーツをつくってほしいと言われることがあるからです。図面がない場合は、現物をスキャニングしデータ化して同じものをつくります。いわゆるリバースエンジニアリングです。

恒成:製品から設計図を起こすのですね。

鈴木:そうです。図面データがあるものでも、金型を刃合わせして、最終的な微調整、修正を行うとその部分が図面と違ってきます。それをスキャニングして図面をつくっていきます。図面のない古い金型の場合は、現物からつくるケースもあります。
微調整が反映された部品があれば作業時間の短縮になります。良品が打てる状態の金型のパーツをあらかじめスキャニングしておけば、いざ壊れたときにつくることができる。グループ会社に金型メーカーがありますから、上流から下流までお客様が困っていること全てに対応できるようになっています。

恒成:オネストン・アメリカにもリバースエンジニアリングの設備があるのですね。

鈴木:スキャニングする測定機と、スキャニングしたデータから図面をつくるCADソフト、マシニングセンター、ワイヤー放電加工機、3次元座標測定等を整備しています。アメリカ国内で完結するため、納期の短縮にもつながります。 恒成 グループ全体の売り上げは。 鈴木 前期のグループ全体の売り上げは約40億円です。コロナ禍の影響を受け、オネストン本体は28億円程度。グループ企業のトーハラが6億円、橋村製作所が2億円。オネストン・アメリカが日本円にして4億円程度です。

恒成:売り上げ構成比は。

鈴木:オネストン本体28億円のうち金型のパーツは約8割。そのうち7割強が図面でつくらないといけない特注部品。残りが通常の標準部品、いわゆる規格化されたカタログに載っているパーツです。

恒成:昨年は新型コロナの影響も大きかったのではないですか。

鈴木:業績としては、緊急事態宣言が発出された5月が底でした。5~7月は、時短営業や雇用調整助成金を使って週1日程度休みを社員に取らせていた時期でしたから。トヨタ自動車が生産を減らすと自動車部品メーカーも部品の生産が減ります。そういう時期は金型を大事に使うし、壊れても社内で直してしまうので、われわれのところまで仕事が出てこなくなるのです。ただ、生産が減っている時期を利用して新規車種の金型のライントライをするので、そういう仕事が入ってくることはあります。

恒成:今後、次々と新型車が出てきそうですが、その分いろいろな金型が必要になってくるわけですね。

鈴木:車の軽量化が進みハイテン材(超高張力鋼板)を使ったパーツが増えていますから、金型メーカーも製造能力が必要です。豊田堤工場は大型プレス金型に対応し、金型自体の組み上げも行っています。トーハラ、橋村製作所と連携し、いろいろな需要を取り込んでいくことができるのです。

恒成:今後どのような会社にしていきたいですか。そのために強化すべきことは何でしょう。

鈴木:ちょうど50年の節目で豊田堤工場が完成してコンセプトが変わってきました。今までは手のひらサイズの小物部品のパーツが主でしたが、金型のベースの部分や大型の鋳物の加工ができるようになりました。金型の製造能力からいくと、橋村製作所は比較的小型、トーハラは中・大型というように生産能力は網羅されています。しかし、ハイテン材の使用が増えることにより能力不足が生じており、今後の展開には加圧能力が1000トンを超えるプレス機が必要です。豊田堤工場の機能を強化してオネストン本体で自己完結できるように、中長期視野で道筋はつけたいと考えています。
海外戦略としては、オネストン・アメリカを中心にケンタッキーとその近辺の州のデリバリーを含めた営業能力を高めていきたいですね。

恒成:オネストンは女性社員が多いですね。人材活用面での戦略はありますか。

鈴木:1993年に初めて新卒で女性の営業職を採用したところから始まって、現在女性の営業スタッフは4人います。産休や育休が明けて大半が復帰しますが、金型部品のニッチな知識はブランクがあってもすぐに取り戻せるので、安心して仕事をお願いできます。一人が休暇を取っている間、残ったスタッフは大変ですが、それが社員の成長にもつながっています。

恒成:女性社員も海外で活躍しています。

鈴木:当社でも2014年に新卒で入社した女性社員が日本で3年間の基礎教育を終えた後、17年4月から昨年6月まで営業としてアメリカに赴任していました。現在は本社で営業を担当していますが、現地でも非常に評価が高かったです。
今、全社員の4割強が女性で、オネストン本体でも社員85人のうち40人が女性です。女性は将来の人生ビジョンをしっかり持っていて、きちんとステップを踏んでいくイメージがありますね。

恒成:人材は大事ですね。

鈴木:一人一人が大事です。定年は60歳ですが、延長して働いている方が3人います。体が元気で動けるうちは働いてもらいたいですね。

恒成:今後の売り上げ目標は。

鈴木:オネストン、オネストン・アメリカ、橋村製作所、トーハラのグループ全体で50億円、経常利益5%を目指します。オネストン単体での目標は37~38億円。リーマンショックの後、私が社長を引き継いだのち2015年には、オネストン単体で41億円の実績があるので、できない数字ではありません。鍵はさらなる受注量アップです。自社対応力を上げ、V字回復を目指します。

恒成:ありがとうございました。

[本  社] 
〒468-0055 名古屋市天白区池場3-501-2
TEL.052-803-5811(代)FAX.052-804-0192
[国内拠点] 
小牧営業所・工場/岡崎営業所・工場/豊田堤工場/静岡営業所/神奈川営業所
[海外拠点] 
アメリカ/ケンタッキー州レキシントン

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