西尾の加工5社 「究極の抹茶」共同開発 11日発売、特産品PR
西尾市内に拠点を持つ抹茶加工5社が知見を持ち寄り、プレミアム抹茶「西尾」(商品名)を共同開発した。11日に発売する。50缶限定。「究極の抹茶」として、西尾の抹茶のPR強化につなげる。
連携したのは、あいや、葵製茶、南山園、松鶴園、香嘉園。商品は「棚式覆い下栽培」と呼ばれる厳選された手摘みの碾茶(てんちゃ)のみを使用し、石臼ひきで丁寧に仕上げた。
内容量は30グラム、税込み価格は1万円。販売場所は、西尾市歴史公園内(西尾市錦城町)の旧近衛邸。ここではプレミアム抹茶を実際に味わえる抹茶セット(2千円、数量限定)を提供する。美しい庭園を眺めながら、五感で抹茶の魅力を体験できる。
この取り組みは、「抹茶のまち」として知られる西尾の地域資源を生かし、地元企業の強みを掛け合わせることで、抹茶文化の価値再発見と地域ブランディングの推進を目的としている。長年の歴史を持つ5社が結集し、「本物だけを使う」「高価格でも納得の品質を」という共通の理念のもと、一切の妥協なく商品化した。
8日、西尾茶協同組合が旧近衛邸で記者会見を開いた。理事の杉田武男氏(あいや社長)が商品概要などを紹介した。「5社が今年1番良いと思う碾茶を持ち寄ってブレンドした。西尾の最上級が集まった至高の逸品」と力を込めた。今後、交流サイト(SNS)なども活用し、西尾の抹茶の魅力をさらにアピールしていく考えを示した。
本田忠照代表理事(葵製茶会長)は「5社がつくったプレミアム抹茶を披露する。今後も地域とともに世界に誇れる西尾の抹茶の価値を伝えていきたい」と話した。
(刈谷)
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