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中外陶園 躍動する馬、愛らしい表情の馬など 干支の置物出荷ピーク

出荷を待つ来年の干支「午」の置物
出荷を待つ来年の干支「午」の置物

 陶磁器産地の瀬戸市で、来年の干支(えと)「午(うま)」の置物の出荷作業が最盛期を迎えている。

 陶磁器メーカーの中外陶園(本社瀬戸市薬師町50、鈴木康浩社長、電話0561・82・2354)では、躍動する馬をイメージしたさまざまな置物を従業員が一つ一つ手に取り、割れや欠けがないか、絵付けのミスがないかなどを手作業で確認していた。

 同社がことし販売する午の置物は54種類。赤や金などの色合いが鮮やかな磁器製のものや、陶製で丸みを帯び愛らしい表情のもの、民芸品のような素朴な雰囲気のものなどを用意した。

 馬は立身出世や幸運を招くとされ、古くから人間の暮らしに寄り添ってきた身近な動物。ただ、同社によると「馬は足が細いので、そのままでの姿では焼成時に折れてしまう。支えになる部分を付けて仕上げるなど、デザインに工夫が必要」と、焼き物ならではの苦労があるという。

 価格は税込み165~3万800円。全国の百貨店、量販店、雑貨店などで販売する。

 鈴木政成会長は「閉塞感を打開できるようにという願いを込めた。若い人にも親しんでもらえるように、幅広いデザインの商品をそろえている」と話した。出荷作業は年内いっぱい続くという。(尾東)

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