名古屋市内の百貨店 おせち商戦が本格化 上質感やボリューム競う 若い世代へ新スタイルも
■お値打ち感
71年以上の感謝―。名鉄百貨店本店(名古屋市中村区)の目玉は「71年の感謝二段重」(税込み2万7千円)だ。来年2月に閉店を控える中、1954年の開業から71年を迎え、その年数以上の72品目をそろえボリューム感をPRする。さらに「めいてつ特選」の全11種は昨年から価格を据え置き、お値打ち感も訴求している。
名古屋三越が打ち出すのは名店の味だ。東京都の人気店で政治家や文豪が通うというレストラン「日比谷松木楼」とは「洋風おせち一段」(同1万9440円)を制作した。おせち全体で価格アップする中、上質感を演出している。
■新提案
松坂屋名古屋店(名古屋市中区)は、おせちの新たなスタイルを提案している。金城学院大学(名古屋市)で管理栄養士を目指す大学生と一緒に「アフタヌーンティー風おせち」を考案した。若者が求めるメニューをそろえ、和菓子をアレンジした「和スイーツ」を盛り込む一方で、定番のかずのこや黒豆を省いた。
担当した大学生は「若い方を中心におせち離れが進む中、多くの方に食べてもらいたい」と話している。
ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区)が提案するのは、おせちに付け加えるオードブル。お肉や魚などを盛り込んだ「洋風オードブル」(同1万6200円)や最高級肉のみの「近江肉おせち一段」(同1万8360円)などをそろえている。さらに東邦ガスの「知多クールサーモン」を盛り込んだ商品を販売し、地元の食も売り込んでいる。
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