全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向けセミナー「DX成功の秘訣」10月21日 ウインクあいち 【詳細はこちら】

DXセミナー

食品スーパー各社 働きやすい環境づくり推進 短時間の正社員制度 負担減へ電子札導入

マックスバリュ東海は時間給社員らを対象に短時間正社員制度を導入
マックスバリュ東海は時間給社員らを対象に短時間正社員制度を導入
 中部地方の主要な食品スーパーが、働きやすい職場環境づくりに重点的に取り組んでいる。短時間勤務など柔軟に働ける制度や作業負担を解消する仕組みを取り入れる動きが広がっている。人手不足に伴う採用・人材確保策が課題となる中、店舗運営などの環境改善に力を入れることで円滑な人材確保につなげる狙いだ。

大幅な賃金アップ
 「間口を広げる。多様な人材が集まり定着してほしい」。マックスバリュ東海(浜松市)の人事教育部人事企画グループマネージャーの石黒義浩氏は力を込める。
 所定労働時間を短くする「短時間正社員制度」を導入した。特長は「コミュニティ社員」と呼ぶ時間給社員らを対象にすることだ。制度を利用したコミュニティ社員は、正社員になれる。1日の勤務時間を5~7時間に抑えながら、賞与などが通常の正社員と同じ水準に変わる。大幅な賃金アップになる。2026年の第1弾の転換で、14人の短時間正社員が誕生する。
 対象とするのは、コミュニティ社員の中でも店舗の副店長や部門チーフなどとして活躍する役職者。正社員に転換することで「意識が高まり一段と責任感を持って働いてくれる」(石黒氏)効果を引き出す。
心身ともに負担軽減
 店舗営業を最適に見直す動きも。バロー(多治見市)は、今年4月から小型店15店で毎週火曜日を定休日に定めた。同時に棚卸しの作業を店舗の休日に実施するように変えた。かつては店舗の閉店後に夜遅くまで作業していた。現在は従業員の負担を軽減。今後の雇用確保につなげる狙いだ。
 アオキスーパー(名古屋市)の切り札は、電子画面に商品価格などを示す端末「電子棚札」だ。本部から画面への表示内容を配信できるシステムで、各店舗で行っていた紙の値札の作成や印刷、交換を解消できる。7月から順に利用を始めている。
 実は、紙の値札交換に伴う負担が大きかった。値札交換のタイミングは閉店後で、多い場合で1日100枚近くに上った。誤った値札をつけるリスクもあり、心理的なプレッシャーもあった。新たに電子棚札を取り入れたことで、心身とも負担を減らす。
 アオキスーパーはこれまでも働きやすい環境づくりを幅広く進めてきた。レジ担当者がレジ打ちの合間に座る椅子の導入や服装のルール緩和、社員の奨学金返済支援などを実行しており、今後も取り組みを広げる考えだ。

全文958文字

記事をもっと読むには・・・

【購読のご案内】中経を読んでいる会社は強い
【購読のご案内】中経を読んでいる会社は強い

2025年9月27日の主要記事

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
土曜日紙面サンプル閲覧
電子版中経オンライン
アラジンオフィス
名糖産業株式会社
DXセミナー

会社概要メニュー

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ

2025年10月10日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2025」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2025実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
Japan Mobility Show Nagoya2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
主催:中部経済新聞社、TOKAI RADIO、中日新聞社、中日スポーツ、東海テレビ放送

JAPAN MOBILITY SHOW 2025に出品された国内外の四輪・二輪車メーカーのコンセプトカーや最新市販車に加えて次世代モビリティに関する展示のほか、各種試乗会などの体験型催事など各種イベントの開催を予定します。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
あいちITSワールド2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
主催:愛知県ITS推進協議会、中部経済新聞社

「市民参加」や「ITS体験」を特色とした「ITS世界会議愛知・名古屋2004」の理念を継承し、愛知県がITSの先進県としてさらに発展していくことを目指して2005年にスタートしたイベント。

2025年11月22日(土)
第11回 全国高校生コマ大戦
Japan Mobility Show Nagoya場所

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
主催:中部経済新聞社、全日本製造業コマ大戦協会

2025年、11月に開催する「Japan Mobility Show Nagoya 2025」会場において「第11回全国高校生コマ大戦」を開催します。今回の大会では、東海地区の高校生を中心に全国から100チーム(予定)参加を募って実施いたします。