「ナゴヤファッションコンテスト」開催 グランプリに中村虹輝さん 手織りの感覚や風合い評価
東海最大級の若手ファッションクリエーターの登竜門「ナゴヤファッションコンテスト2025」の最終公開審査会が18日、名古屋市内で開かれた。ナゴヤファッション協会や名古屋市などで構成するナゴヤファッションプロモーション実行委員会が主催した。グランプリには、文化服装学院(東京都)の中村虹輝さんの作品が選ばれた。
グランプリ作品は、日常で感じるゆがみや「エラー」を落とし込んだ。中村さんが自ら織機を使って綿糸やレースを手織りし、約2カ月かけて制作した。
中村さんは「手織りの風合いや、普段使いとしても作品としても成立する制作を意識した。賞金の100万円は学費や作品の制作費に充てたい」と笑顔を見せた。
グランプリのほか、ゴールド賞とシルバー賞にそれぞれ1人ずつ、奨励賞に6人を選出した。
審査員長を務めたファッションデザイナーの中野裕通氏は「グランプリ作品は手織りの感覚や風合いがとてもよかった」と評価した。ナゴヤファッション協会の滝茂夫会長は「人工知能が普及していく中で、デザイナーは受難の時代になるだろう。自分の作品にこだわりや思いをどう乗せていくのか、個性が大事になってくる」と制作者らに語った。
同コンテストはファッション業界の人材育成などを目的としている。45回目の開催となった今回は、国内外から6419点の応募が寄せられた。
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