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麺もスープも具材も 100%植物由来のラーメン開発 給食事業の エブリフード 大阪万博で披露、商品化も視野

開発した100%植物性原料のオリジナルラーメン「ミライのイエケイ」
開発した100%植物性原料のオリジナルラーメン「ミライのイエケイ」
 給食事業を手掛けるエブリフード(旧ゼネラルフード、本社名古屋市)は、不二製油(本社大阪府)と協力し、全ての食材を100%植物性由来とした独自メニューのラーメン「ミライのイエケイ」を開発した。スープから麺、具材まで完全植物由来とした。開催中の大阪・関西万博でラーメンを初披露。12日から1週間、大阪市内の飲食店で提供を予定しており、今後は商品化も視野に入れる。(小島圭司)

 ラーメンの開発には、植物性油脂などを提供する不二製油の技術「MIRACORE(ミラコア)」を用いた。油脂とたん白の技術を融合し、植物性食品の「物足りなさ」を補う。スープは豚骨など一般的な動物性たんぱく質を一切用いず、完全植物由来の原料で「豚骨しょうゆ」を実現した。
 ラーメンの代表的な具材のチャーシューも豚肉を用いず、日本の伝統的な食材「車麩(くるまふ)」で代用。スープから麺、具材まで完全植物由来とした。同社としても初の試み。開発担当者は「日本古来の技術も用いながら、未来につながる和食の姿を目指した」と話す。
 開発の背景には「多様性」もある。近年は日本国内で働く従業員の国籍が多様化しており、ビーガン(完全菜食主義者)メニューなど、食の多様性も求められる。動物性原料を多く使用するラーメンの改良に取り組んできた。「世界食」とも認知されるラーメンを通し、健康・宗教上などの理由で食の楽しみを制限される人たちにも「ミライのワショク」の姿として提案する。
 今月11日には、大阪・関西万博会場内のORA外食パビリオンで開かれたオールパーパス・フォーラム(主催=不二製油)で「愛知県の食堂会社が魅せる ミライのワショク」をテーマに、プレゼンテーションを実施。完全植物性ラーメンを初披露した。
 12~18日まで、大阪市西区京町掘のカフェ「No Name coffee」で、1日30食限定で提供する。販売価格は税込み千円。今後、本格的な商品化に向けた準備を進めるほか、うどんやそばなど他のメニューへの展開も視野に入れる。
 エブリフードでは「『ミライのワショク』は、誰もがおいしさをあきらめないこと。長年の給食事業で培った知見を生かし、日本や世界の食文化に貢献したい」と話している。

全文922文字

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2025年10月10日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2025」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2025実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
Japan Mobility Show Nagoya2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
主催:中部経済新聞社、TOKAI RADIO、中日新聞社、中日スポーツ、東海テレビ放送

JAPAN MOBILITY SHOW 2025に出品された国内外の四輪・二輪車メーカーのコンセプトカーや最新市販車に加えて次世代モビリティに関する展示のほか、各種試乗会などの体験型催事など各種イベントの開催を予定します。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
あいちITSワールド2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
主催:愛知県ITS推進協議会、中部経済新聞社

「市民参加」や「ITS体験」を特色とした「ITS世界会議愛知・名古屋2004」の理念を継承し、愛知県がITSの先進県としてさらに発展していくことを目指して2005年にスタートしたイベント。

2025年11月22日(土)
第11回 全国高校生コマ大戦
Japan Mobility Show Nagoya場所

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
主催:中部経済新聞社、全日本製造業コマ大戦協会

2025年、11月に開催する「Japan Mobility Show Nagoya 2025」会場において「第11回全国高校生コマ大戦」を開催します。今回の大会では、東海地区の高校生を中心に全国から100チーム(予定)参加を募って実施いたします。