「夢を持って再浮上へ」 中部経済同友会、創立70周年で式典
中部経済同友会は27日、名古屋市内のホテルで創立70周年の記念式典を開催した。会員や来賓ら約520人が参加して、節目を祝った。
加藤博代表幹事(ノリタケ会長)は冒頭、「足元で物価上昇が続き、失われた30年から日本経済がようやく動き始めている。2025年は分水嶺(れい)の年になる。今の日本経済に必要なのは夢だ。若い方が夢を持って努力できる社会をつくることが、今後の日本再浮上につながる」と力を込めた。
また、愛知県の古本伸一郎副知事は来賓あいさつで「これからも地元行政にとって力強い羅針盤になってほしい」と呼びかけた。
記念講演では、ピクシーダストテクノロジーズ(東京都)会長の落合陽一氏が「計算機と自然、50年後の世界」を演題に、将来の社会と人工知能(AI)の関わりなどを語った。
落合氏は「将来はAI自体がAIを研究する時代が訪れ、AIの研究速度が上がる。加えて生成AIは音楽や文章などを大量につくれるようになる」と将来を語った。その上で「人は選ぶことや、他の人にモチベーションを与えて動かす役割が一層と重要になる」と強調した。
中部経済同友会は1955年に中部経済連合会を基盤に設立した。62年に独立し、「現在に立脚したあさっての問題を新しいセンスと広い視野で考える会」として活動を続けてきた。現在の会員数は1095人。
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