小中教職員向けに工場見学会 愛知県と愛知労働局 池戸製作所など訪問
愛知県は21日、愛知労働局と連携し、一宮市や稲沢市など西尾張地域の小中学校教職員を対象に「モノづくり企業見学会」を開催した。教職員ら28人が参加した。
同見学会は、小中学校における職場体験活動や、職業観醸成などキャリア教育の支援を目的に開催している。今回は、自動車内装部品メーカーの池戸製作所(本社稲沢市)を訪れた。
冒頭、同社の下手裕介専務が「当社は人手不足が課題となる中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)を活用しながら、業務の最適化を進めている。生産性を高める方法や働きやすさにつながる策を常に検討しながら生産活動をしている。そうした工夫を中心に、見学してほしい」とあいさつした。
スライドなどを用いて、会社の概要や製品紹介、製造工程の流れ、豊田合成の仕入れ先企業で構成される協和会での活動などを紹介した。
その後、教職員は本社工場の製造現場を見学した。電力などを使わず効率的に作業を行う「からくり」の実演や、部品組み付け、皮巻きなどの作業を見たほか、設備と製品の説明を受けた。
愛知労働局産業人材育成課の野地悟課長補佐は「普段は見ることのできない工場を見せていただき、参考になった」と感想を述べた。
同日、業務用厨房(ちゅうぼう)機器の開発・製造などを手掛けるコメットカトウ(本社稲沢市)でも見学会を実施した。
(尾張)
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