防災テントへ大容量給電 トヨタ、燃料電池車の災害時活用など提案
トヨタ自動車は21日、９月１日の防災の日を前に、「走る電源」でもある電動車の災害時の活用方法などを紹介する報道陣向け説明会を名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館で開いた。
災害時を想定したデモンストレーションでは、２年前に発売した「クラウンセダン」の燃料電池車（ＦＣＶ）から防災テントに外部給電を行い、内部の照明や空調、冷蔵庫、パソコンなどを稼働させた。
「ＭＩＲＡＩ（ミライ）」を含めトヨタのＦＣＶは大容量の外部給電機能を備えており、１台で一般家庭の１週間分に相当する電力が賄える。担当者は電源として「ＢＥＶ（電気自動車）に比べ、高出力で長時間の使用が可能。エアーコンプレッサーを動かして防災テントを膨らませることもできる」と災害時の対応力の高さをアピールした。
また、「クラウンエステート」などの車両も用意し、車中泊避難時の活用法や給電操作のしやすさを紹介した。
トヨタと愛知県内のトヨタ販売店など17社は、２０２０年に愛知県と災害時の給電車両派遣協定を締結。災害時に試乗車などを派遣する体制を整えている。
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