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エレックス極東 電気保安のスマート化加速 新社屋完成で業務拡大

新本社(名古屋市天白区)
新本社(名古屋市天白区)
 電気設備保安管理のエレックス極東(本社名古屋市天白区、三宅正貢社長)は、デジタル技術を活用し、電気設備の予防保全や異常の早期発見・対応を可能にする「スマート保安」の取り組みを強化する。旧本社近くで新本社を完成させ、7月から業務を始めた。新本社の開設を機に事業拡大に弾みをつける。旧本社は「技術開発センター」として活用する。顧客基盤を持つ中部地方に加え、新規顧客の獲得に努め、全国で業務の拡大につなげたい考え。(勝又佑記)

 新本社は、名古屋市天白区池場2の2401に建設した。敷地面積は約1300平方メートル。鉄骨造り地上2階建てで、延べ床面積が約1600平方メートル。屋上には出力50キロワットの太陽光発電設備を設置し、環境にも配慮している。施工は総合建設業の高松建設(本社大阪府)が手掛けた。
 新本社では、従業員が働きやすい環境を整えた。休憩に利用できるラウンジを備えているほか、席を選べるフリーアドレスの仕組みを採用した。また、敷地内にはコンパクトなスペース「ポケットパーク」を設けて地域にも開放する。
 今後は、スマート保安の取り組みを加速する。保安管理に関する情報を一元管理する「e―HOANサービス」の機能を進化させるほか、遠隔で顧客の電気設備を監視し管理するシステムも合わせて提案を強化する。
 スマート保安のシステム提案などを通じ、中部地方中心に全国で業務を拡大したい考え。大規模プラントで高圧電力を低圧電力に変圧する受変電設備のメンテナンス業務のほか、変圧器などの絶縁油分析や交換、絶縁防護具の耐電圧試験などでも、受注拡大を狙う。
 名古屋市天白区の旧本社は、技術開発センターとして活用する。10月に開設する予定。社内外の電気保安人材の育成、電気設備担当者の教育などを行う。業界全体で技術者の高齢化や人材不足などの課題を抱える中、業界の発展に貢献する。
 岡崎市にあった変圧器の絶縁油などを分析する「絶縁油解析ラボ」も、技術開発センター内に移転する。移転に合わせ絶縁油分析装置を増設し、顧客の要望に対してより迅速に対応できる体制を整える。
 7月下旬には新本社で竣工(しゅんこう)式を開催した。三宅社長は「新本社に恥じないよう事業に努めていきたい」と力を込めた。

全文935文字

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2025年10月10日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2025」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2025実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
Japan Mobility Show Nagoya2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
主催:中部経済新聞社、TOKAI RADIO、中日新聞社、中日スポーツ、東海テレビ放送

JAPAN MOBILITY SHOW 2025に出品された国内外の四輪・二輪車メーカーのコンセプトカーや最新市販車に加えて次世代モビリティに関する展示のほか、各種試乗会などの体験型催事など各種イベントの開催を予定します。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
あいちITSワールド2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
主催:愛知県ITS推進協議会、中部経済新聞社

「市民参加」や「ITS体験」を特色とした「ITS世界会議愛知・名古屋2004」の理念を継承し、愛知県がITSの先進県としてさらに発展していくことを目指して2005年にスタートしたイベント。

2025年11月22日(土)
第11回 全国高校生コマ大戦
Japan Mobility Show Nagoya場所

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
主催:中部経済新聞社、全日本製造業コマ大戦協会

2025年、11月に開催する「Japan Mobility Show Nagoya 2025」会場において「第11回全国高校生コマ大戦」を開催します。今回の大会では、東海地区の高校生を中心に全国から100チーム(予定)参加を募って実施いたします。