エレックス極東 電気保安のスマート化加速 新社屋完成で業務拡大
新本社は、名古屋市天白区池場2の2401に建設した。敷地面積は約1300平方メートル。鉄骨造り地上2階建てで、延べ床面積が約1600平方メートル。屋上には出力50キロワットの太陽光発電設備を設置し、環境にも配慮している。施工は総合建設業の高松建設(本社大阪府)が手掛けた。
新本社では、従業員が働きやすい環境を整えた。休憩に利用できるラウンジを備えているほか、席を選べるフリーアドレスの仕組みを採用した。また、敷地内にはコンパクトなスペース「ポケットパーク」を設けて地域にも開放する。
今後は、スマート保安の取り組みを加速する。保安管理に関する情報を一元管理する「e―HOANサービス」の機能を進化させるほか、遠隔で顧客の電気設備を監視し管理するシステムも合わせて提案を強化する。
スマート保安のシステム提案などを通じ、中部地方中心に全国で業務を拡大したい考え。大規模プラントで高圧電力を低圧電力に変圧する受変電設備のメンテナンス業務のほか、変圧器などの絶縁油分析や交換、絶縁防護具の耐電圧試験などでも、受注拡大を狙う。
名古屋市天白区の旧本社は、技術開発センターとして活用する。10月に開設する予定。社内外の電気保安人材の育成、電気設備担当者の教育などを行う。業界全体で技術者の高齢化や人材不足などの課題を抱える中、業界の発展に貢献する。
岡崎市にあった変圧器の絶縁油などを分析する「絶縁油解析ラボ」も、技術開発センター内に移転する。移転に合わせ絶縁油分析装置を増設し、顧客の要望に対してより迅速に対応できる体制を整える。
7月下旬には新本社で竣工(しゅんこう)式を開催した。三宅社長は「新本社に恥じないよう事業に努めていきたい」と力を込めた。
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