かぶらやG、ウナギ料理店を拡大 今4月期4店出店 海外は台湾、韓国検討
飲食店運営のかぶらやグループ(本社名古屋市)は、主力のウナギ料理店「うな富士」の店舗拡大を進める。2026年4月期から年間4店舗程度の出店を継続するほか、海外出店にも乗り出す。海外は台湾と韓国を視野に入れ、本格的な検討に入った。
25年4月期は1店の出店で、大阪に進出した。26年4月期は4店を出店する。東京都2店、京都市1店、福岡市1店の計画。福岡の店舗は九州1号店となる。
27年4月期も4店前後の出店を見込んでいる。榎本渉社長は「3~4年、年間4店程度の出店を考えている。中長期的には全国の主要都市に店を配置したい」と話している。
一方、海外について、榎本社長は「台湾、韓国への出店を検討している」と明かした。台湾、韓国はウナギの食文化があるほか、うな富士に来店した台湾、韓国のインバウンド(訪日客)にも好評価を得ており、集客が期待できると見ている。早ければ、年内にも現地法人を設立する。
同社はウナギ料理店10店(うな富士9店、おか冨士1店)のほか、居酒屋、焼き肉店などを展開し、25年4月期売上高は68億円。うな富士は名古屋、東京、京都、大阪にあり、特大の青ウナギを使った「うなぎ丼」などを提供。こだわりのタレと独自の焼き方で上質な味わいに仕立て、各店舗とも集客好調。訪日客にも人気を集めている。
「うな富士」が創業30周年/発祥の地・名古屋市で記念行事
かぶらやグループは30日、ウナギ料理店「うな富士」の発祥の地(本店、名古屋市昭和区)で創業30周年記念行事を行った。
弥栄を祈願する神事などがあり、創業者の水野尚樹相談役や岡田憲征会長、榎本渉社長のほか、取引先が参加した。
うな富士は1995年、水野氏が創業。2018年にかぶらやグループが事業承継した。
水野氏は「おいしいウナギをお腹いっぱい食べてもらいたいと思い、50歳で脱サラして創業した。皇室に献上して御礼のお言葉をいただいたり、30年の間、うれしいことがたくさんあった」と振り返り、「当社は伸び盛りの会社。相談役として後進の育成に努める。81歳だが、100歳まで頑張りたい」と今後の抱負を述べた。
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