マキタ、米国で値上げ必要示唆
【刈谷】電動工具メーカーのマキタ(本社安城市)は30日に開いた2025年4~6月期の決算説明会で、米国市場で値上げの必要性を示唆した。通期の業績予想は据え置いた。
同社は米国で販売する製品の6割を中国工場から輸入していた。米中を巡る高関税を見据え、在庫を早めに積み増すなどして対応してきた。証券アナリストらを対象にした決算説明会で会社側は「米国の在庫(10・4カ月分)は多いものの、製品によっては足りなくなり、価格転嫁が必要になる。競合他社の動向を踏まえ、採算が取れるようにする」と説明した。
トランプ米政権の関税政策については、「各国の関税がどのように落ち着くかをみていく」とし、マキタのグローバルな生産体制を有効活用し、関税の影響を緩和していく方針も示した。
30日に発表した25年4~6月期の連結決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比3・8%減の1866億円、純利益は20・4%増の192億円だった。円高の影響により減収だが、コスト低減などで増益を確保した。
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