東海エレクトロニクス 将来のエンジニアよ、育て 「ロボコン」に参画 学び深めるきっかけに
工夫を凝らす
ロボットコンテスト「みんなで!!ロボットコンテスト!!東海エレクトロニクス杯」は、今回が3回目。キャリア教育を推進するNPO(特定非営利活動法人)のMeets Vision(岐阜市)が主催し、教育支援事業を手掛けるドングルズ(同)が運営している。本年度は全7大会が行われる予定で、東海エレクトロニクス杯はその皮切りとなる大会だ。
コンテストの内容は、木に見立てた紙コップに乗ったピンポン玉を、クレーンでつかんだり、揺らしたりして、所定の皿の中に入れる”仕掛け”をつくる。民話の「さるかに合戦」にならって、「木の上に成る柿を、意地悪なサルに取られないよう、地上にいるカニにあげる」という設定。材料は、モーター二つと、段ボールや紙パックなどの身近にあるものを使う。
東海エレクトロニクス杯には、名古屋市内を中心に小学1~6年生71人がエントリー。コンベヤーでピンポン玉を運んだりスロープで落としたり装飾にこだわったり、工夫を凝らして思い思いの作品に仕上げた。
輝く瞬間支える
5日、東海エレクトロニクス本社に出場者らが集まり、「作品交流会&表彰式」を実施。グループに分かれて、それぞれが手づくりしたロボットをコントローラーで動かし、ピンポン玉を皿まで運ぶ仕掛けを披露した。成功すると、あちらこちらで歓声が上がり、拍手がわくなど盛り上がった。アイデア力や技術力、プレゼンテーション力などを競い合った。
最優秀賞には、小学3年生の男児がつくった作品が選ばれた。ピンポン玉をつかむ動きと移動、横回転の三つの動作を一つのモーターで実現し、審査員を驚かせた。
大倉慎社長は「いろいろなアイデアがあり、感動した。作品を見て、楽しんでもらえれば」と、あいさつ。社会貢献活動の一環と位置付け、今後も継続を予定している。「子どもたちの輝く瞬間を、一生懸命サポートできれば」と、話している。
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