自動運転推進で広域共同体 レベル4目指し実証実験 東濃5市と下呂市、NTT西日本
東濃5市(多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川)と下呂市、NTT西日本岐阜支店は14日、多治見市東町のセラミックパークMINOで「東濃地域自動運転推進コンソーシアム協定締結披露式」を開いた。コンソーシアム(共同体)の各自治体は今年度、国と県の支援を受けて、自動運転実現に向けた次世代モビリティによるレベル2の実証実験に取り組む。
広域で自動運転事業に取り組むのは、リニア中央新幹線の開通を見据えてシームレスな移動サービスを実現するのが目的。自動運転事業で市域をまたいで広域コンソーシアムを協定締結するのは全国で初めて。
事業では、最終的に自動運転レベル4の実現を目指した実証実験を進める。本年度はレベル2の期間運行を行い、実証データの取得と課題把握、利用者や地域住民に対する利便性・安全性の周知と意見集約、交通事業者や地元関係団体との協議を進める予定。
当日は、協定を締結したコンソーシアムの6市長、NTT西日本岐阜支店長のほか、国、県、商工会議所など官民関係者合わせて総勢約90人が参加した。
式典ではコンソーシアム代表・事務局を務める恵那市の小坂喬峰(たかね)市長があいさつ。「多くの関係者のご支援により、東濃で自動運転を実現するための事業が始動する。リニア時代に魅力的な東濃になるように共同で事業を推進していく」と決意を示した。
コンソーシアムの6市は今秋から、地域課題解決に向けたレベル2の自動運転の実証運行を実施。各市のデータを共有して2027年度のレベル4認可取得を目指す。(東濃)
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