不動産開発のAMGHD 建設事業でM&A加速 30年3月期売上高500億円超狙う
AMGHDの建設事業は、事業会社のアーキッシュギャラリー(本社名古屋市)が中核となり、東京都、名古屋市、大阪市の拠点で展開している。商業施設やテナントビル、マンションなど建築費10億円規模の建築物を対象とした工事を手掛けており、25年3月期の建設事業売上高は約102億5100万円。
建設事業では、2021年に高垣組(本社郡上市)を子会社化し、約4年をかけてアーキッシュギャラリーの工期、安全、品質などを管理するノウハウを定着させた。
今後は、売上高50億~100億円規模で首都圏をはじめとする東名阪のエリアで、相乗効果のある地域の有力な建設会社を対象にM&Aを行い、高垣組の事例をモデルに成長につなげる。
積極的なM&Aを通じ、業界内で不足する現場監督などの有資格者や協力業者の共有や、協働体制により規模の大きい案件の受注が可能となる。物価高騰や人手不足により建設業の倒産件数が最多となる中、施工能力を高めて生き抜く狙いだ。
大西昌也常務は「建設需要は今後も増えていくが、建設業就労者数は減っていくため、収益性の高い仕事を選択して受注することができるようになる。そして、建設事業で稼いだ資金を不動産開発に活用し、当社全体としての成長を目指す」と話している。
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