半導体振興や防災で連携確認 中経連と三重県が懇談会
中部経済連合会と三重県は3日、津市のホテルで懇談会を開いた。三重県の成長産業の一つである半導体分野の振興や防災強化、観光、人口減少など幅広いテーマについて活発な意見を交わし、広域的に連携を強化することで確認した。
中経連からは勝野哲会長(中部電力会長)や安藤仁副会長(日本トランスシティ社長)、杉浦雅和副会長(百五銀行頭取)らが出席。三重県側は一見勝之知事らが出席した。
中経連の勝野会長は冒頭のあいさつで、脱炭素化に向けて大学や研究機関の知見と社会ニーズをつなげる重要性を強調した。また、2026年の愛知・名古屋アジア大会とアジアパラ大会など中部で国際イベントが相次ぎ開催される中、国内外から誘客の機会にしたい考えを示した。その上で「さまざまな課題を話し合い、三重県の皆さまと連携を一層強めたい」と呼びかけた。
三重県の一見知事は「三重県は製造業に加え農林水産業も盛んで住みやすい。歴史も古い。その一方で多くの課題も残り、災害が生じる可能性もある。いろいろなテーマで意見交換したい」と話した。
その後は、中経連と三重県からの出席者が意見交換を行った。半導体分野の振興について、中経連は大学の連携体と共同検討会を設立することを決めている。具体的な取り組みを練る上で、三重県からの意見を求めた。また防災については、自治体と企業それぞれの役割について話し合った。
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