「建築総合展」開幕 最新の建築材や技術 一堂に 69社・団体が出展 耐震や環境配慮など多彩な展示
開会式で、愛知建築士会の濱田修会長は「今回のテーマは『一緒に○○○!』。建築が生み出す協働の力を再確認するとともに、新たな可能性を模索する場の提供を目指す」とあいさつした。
壁紙商社の西武(本社大阪府)は和紙や織物を使用し、環境に配慮した壁紙を提案している。日本らしさと意匠性が高いことから、主にホテルで使用されているという。訪日客の増加を追い風に、店舗でも導入を提案したい考えだ。
耐震製品などを手掛ける住宅構造研究所(本社埼玉県)は、新築施工により最大89%揺れ幅を軽減する制震壁を展示。また、リフォーム需要が高まっていることから、制振・耐震の改修工法も紹介している。
建設技術コンサルなどを手掛けるアイティップス(本社名古屋市)は、日本の工事現場とインドの若手職人をつなぐプラットフォーム「oyakata(おやかた)」をアピール。インドの現地法人で運営する技能訓練校と会場をネットでつなぎ、現地の訓練生と来場者が質疑応答した。長尾雅詞取締役は「現地の学生を知ってもらうことで、より興味を持ってもらえた」と手ごたえを話した。
マンション管理フェアでは、NSリノベーション(本社大阪府)が、マンション向け給排水管改修工事の提案に力を入れている。特に建物の横から穴を掘り、住民の生活に支障なく床下排水管の改修を行う特許技術「モール工法」を提案する。担当者は「設備の更新時期を迎えるマンションが増加しており、改修需要が高まっている。点検から対応できるので、問題が起きる前に相談してほしい」と話している。
また、特設ステージでは、かやぶき職人の沖元太一氏とルーカス塚本留加氏が「建築女子茅葺職人ルーカスと沖元親方が一緒に語る~茅葺の多様性~」をテーマに講演。大阪・関西万博のパビリオンに、かやぶき屋根が採用されたことや店舗、オフィスなどへの導入事例を紹介した。
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