愛知県経営者協会 3ヵ年の中期計画公表 労働力不足が共通課題 解決へ支援活動を強化
愛知県経営者協会(愛知経協)は19日、2027年度までの3カ年の中期活動計画を発表した。多くの企業が直面する共通課題である労働力不足の解消に向け、掲げる重点活動のなかでも、主に三つの分野に注力。中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)、人工知能(AI)導入支援を中心とした①労働生産性の向上、産業の担い手の一員である②外国人材の受け入れ・活躍・定着の体制の構築③(製造業を中心に)理工系分野で活躍する女性の数を増やす施策、などに取り組む。労働力不足の課題解決に向け、支援活動を強化する方針だ。
新会長に就任した有馬浩二氏(デンソー会長)らが同日、報道陣と懇談会を開き、中期活動計画や、愛知経協の活動方針などについて語った。
有馬氏は「サプライチェーン(供給網)とバリューチェーンが複雑に絡む産業構造を緻密に俯瞰(ふかん)し、個社では解決できない難しい課題を抽出し、絞り込んで力を合わせて課題解決に取り組む必要がある」と強調。
労働力不足が大きな経営課題とした上で「多種多様な企業が現地、現物、現実に(職位など関係なく)向き合って、現場で起きている面倒なことは、みんなの力を合わせて、汗を流して課題を一つ一つひもとくことが重要ではないかと思う。ボトルネックを明確化して確実に(課題を)解決していく方向をしっかりと腰を据えて取り組みたい」と述べ、会員企業が抱える経営課題の解決に向け、力を注ぐ姿勢を示した。
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