最優秀事例に大谷氏 三重県商工連と県商工会職員協が研修会
【三重】三重県商工会連合会と県商工会職員協議会は14日、松阪市中央町のフレックスホテルで上期研修会を開いた。傘下全23商工会の関係者ら約170人が集まった。
職員による経営支援の事例発表会を実施し、最優秀賞に、桑名三川商工会主任経営指導員の大谷航平氏による「縫製業者が立ち上げたファクトリーブランド~様々な試練を乗り越えて~」を選んだ。
事例発表会は、いなべ市、大紀町、松阪香肌(かはだ)、明和町の4商工会での支援事例について、各代表者が約20分にわたって発表した。審査は三重県雇用経済部長の松下功一氏、同連合会の安藤〓(左がわが手の邦の異体字 )晃会長、三重大学大学院地域イノベーション学研究科の西村訓弘(のりひろ)教授ら4人が担当。支援内容やプレゼンテーション力を基準に審査した。
最優秀賞に選ばれた大谷氏は、今年3月まで在籍していたいなべ市商工会での支援事例を発表した。新型コロナ禍で売り上げが減少した縫製事業者に対し、新たな収益基盤の構築に向けたファクトリーブランド(独自規格のアパレル商品)の立ち上げを支援。特殊な糸を使って柔らかい肌触りが特徴のTシャツなど複数アイテムを展開しており、電子商取引(EC)やポップアップ(期間限定売り場)などを通じて、順調に売り上げを伸ばしている。経営者の思いに寄り添う支援姿勢や海外販売計画が進行するなど、事業の将来性などが評価された。
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