大同メタル工業 軸受け生産体制を再編 自動車エンジン用チェコから国内移管 船舶向けなど生産増強
自動車用エンジン軸受けのチェコからの移管は、欧州で顧客の自動車メーカーの販売が低迷しているため。チェコでは、今後需要増が見込める洋上風力発電所向けの滑り軸受けの新工場を建設し、28年3月期中に稼働予定。これを受け、チェコは洋上風力発電所向けをメインに転換する。
自動車用エンジン軸受けの生産移管先は子会社の大同プレーンベアリング(関市)。同社は大同メタルグループ最大の自動車エンジン用軸受け工場でもあることから、集中生産で効率を高める。欧州ではモンテネグロの生産拠点を唯一の自動車エンジン用軸受けの生産拠点として、経営効率化を進める。
また中高速用軸受けでは、犬山事業所(犬山市)にメッキ工場棟を1棟、生産子会社の大同インダストリアルベアリングジャパン(犬山市)に機械加工用の工場棟を1棟設け、いずれも27年3月期中の稼働を目指す計画。英国では26年3月期中に設備増強を完了する。
同社では中高速用軸受けについて、28年3月期に25年3月期比約1・5倍まで需要が拡大するとみている。英国での設備増強や日本での新工場棟の稼働により、いずれも生産能力を30%増加させる計画で、これにより需要を確実に取り込む。
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