豊田高専のチーム 事業アイデアコンテストで最優秀賞 介護記録を自動作成
豊田工業高等専門学校の学生らで構成するチーム「NAGARA」が、ディープラーニング(深層学習)を活用したアイデアで事業評価額を競う「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2025(DCON2025)」で最優秀賞に輝き、太田稔彦豊田市長に受賞を報告した。ウェアラブル端末を使い、介護記録を自動作成する技術で、企業評価額7億円という高い評価を得た。同技術で7月に起業を計画している。
DCONは、高専生が日頃培ったものづくり技術とディープラーニング技術を活用し事業アイデアを競うコンテスト。受賞作品の「ながらかいご」は、腕に装着するウェアラブル端末で介護中の会話から記録に必要な情報を抽出し、自動で介護記録を作成する。介護者の負担を軽減し、現場の人手不足の問題を解決する技術として高い評価を受けた。
チーム代表の岡田一輝さんは「全国40カ所の介護施設にヒアリングし、現場の声を聞いた。介護用語に強いAI(人工知能)を導入し、デジタルが苦手な人でも簡単に操作できる」と技術を説明。7月の起業を目指しており「本気で介護業界を変えたい」と意気込む。太田市長は「介護以外の分野にも応用できる技術。(市が入居する)ステーションAiでイベントを打とうか」と支援を提案した。(三河)
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