長久手温泉ござらっせ 設備の大規模改修へ 運営受託のGOZA市のシンボル施設再生
設備の大規模改修では、温浴設備室のリニューアルや不具合が起きている躯体の改修を予定している。改修期間は調整中。一時休館して着工し、顧客の安全・安心に最大限配慮して行う。改修費は、ストラクチャードファイナンスの仕組みを活用して、商工中金から調達した。
長久手温泉ござらっせは、長久手市前熊下田の長久手市福祉の家内で2002年に開業。鉄筋コンクリート一部鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約2400平方メートル。3月まで第3セクターが指定管理者として運営してきた。コロナ禍以降は来館者数が回復傾向にあるものの、設備の老朽化のほか、近隣温浴施設が複数立地し、集客が課題となっていた。
市は、PFIコンセッション方式による公民連携運営で課題解決を図ろうと、24年5月から公募を開始。10月に優先交渉権者として、温浴施設で運営実績があるミズプラを選定した。契約期間は20年間。ミズプラは11月に資本金1千万円でGOZAを設立した。温浴施設の競争が激化する地域で、今回の公民連携運営が成功するかが注目される。
ミズプラは1989年創業の総合水処理装置メーカー。特に浴場・温泉循環ろ過装置ではトップシェアであり、温浴施設「豊田挙母温泉おいでんの湯」(豊田市)、「SPA専太平のゆ」(兵庫県神戸市)も運営している。
ミズプラ、GOZA両社の社長を務める柴田考氏は「長久手市民はもちろんのこと、多くのお客さまに愛された長久手市のシンボル的な施設を再生し、20年間守っていく。強い使命感を持って取り組む覚悟。また、今回のPFI事業を成功させて全国で公民連携運営のモデルケースをお示しすることが、われわれを育てていただいた温浴業界への最大の恩返しになる」と強い意欲をみせた。
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