インサイト ブラザー工業① 変革に「挑む」 産業用領域に軸足シフト プリンター依存脱却へ
ブラザー工業(本社名古屋市)が、「プリンターのブラザー」からの脱却を図っている。スローガンに「挑む。未来へ、大胆に」を掲げ、2027年度(28年3月期)までの3カ年の中期経営計画をスタートさせた。財務目標は、売上高にあたる売上収益が1兆円、営業利益が1千億円の大台を目指す。一般家庭やオフィスで使われるプリンターは、ペーパーレス化の流れを受けて市場拡大が見込みづらい。屋台骨が揺らぐ中で、工作機械や産業用印刷などの産業用領域を育て、全社の売上収益に占める産業用領域の割合を27年度に40%、30年度に50%へと引き上げる計画だ。変革に挑むブラザーに迫った。
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