マレーシアで整備士育成 愛知ダイハツ、来月末から
愛知ダイハツ(本社名古屋市)は、マレーシアで自動車整備士の育成を本格的に始めると発表した。6月末から政府機関のマラ公団傘下の職業訓練校で、独自の教育講座「愛知ダイハツコース」を開始する。日本の整備士不足への対応やマレーシアの人材育成につなげる。
同コースでは、第1期生として14人を受け入れる。ダイハツ車の知識や点検整備、日本の整備関連法規などに関して教育する。愛知ダイハツの熟練の整備士らが講師を務める。並行して日本語教育も行い、学生が日本で即戦力として働けるよう後押しする。2026年1月に続いて第2期講座を開始し、その後も半年ごとに行う。
愛知ダイハツのマレーシア現地法人の近くに専用の研修センターをつくる。センター内には技能実習場に加えて、学生用の寮を構える。寮費は無料。学生が学習に集中できる環境を整える。
コース修了後は、卒業生に来日してもらう。まずは愛知ダイハツの技能実習生として研修や職場内訓練を行い、その後技能レベルが高い在留資格「特定技能1号」に移行してもらうことを目指す。特定技能への移行後は、他のダイハツ店や業販店などに人材紹介することも視野に入れている。
愛知ダイハツは24年9月にマラ公団と人材育成に関する基本合意書を締結し、整備士育成の準備を進めてきた。
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