かぶらやグループ セントラルキッチン移転・拡張 ウナギ通販受注増に対応 生産スペース4倍へ
移転先は名古屋市瑞穂区明前町5。もともと食品関連の工場だった建物を賃借してCKとする。建物は2階建てで、延べ床面積は1千平方メートル。1階を生産スペースとし、2階にウナギを調理する職人を育成する研修ルームを設ける。
名古屋市中区で賃借する現行のCKは、ウナギ料理店以外の業態で提供する料理の下処理を中心に、ウナギのタレを手掛けている。通販用のウナギかば焼きは一部店舗で生産している。
移転後は、新CKで通販用のかば焼きを生産する。職人がさばき、焼き上げ、冷凍、真空密閉して商品に仕立てる。通販用は売れ行きが好調で、今後の受注拡大を見据え、CKを移転・拡張して生産体制を拡充することにした。新CKは通販対応に加え、現行の生産品も引き続き手掛ける。
同社は外出自粛が求められたコロナ禍にウナギかば焼きの通販を始めた。タレやさんしょうなどを添えており、実店舗と同じうな丼やひつまぶしを家庭で味わえる。
自他の通販サイトを販路とするほか、名古屋市のふるさと納税返礼品としても扱われ、「通販は顕著に伸びている。ギフト需要も高く、今後も継続的な成長を見込んでいる」と広報担当者。榎本渉社長は「新CKを生かして通販を収益の柱に育成したい」と話している。
同社はウナギ料理店10店(うな富士9店、おか冨士1店)のほか、居酒屋、焼き肉店などを展開し、2024年4月期の売上高は56億円。インバウンド(訪日客)にも人気のうな富士を成長エンジンに、数年後に東京証券取引所への上場を目指している。
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