トヨタ、新型「RAV4」公開 ソフト基盤「アリーン」初搭載
トヨタ自動車は21日、東京都内で主力のスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」を公開した。北米や欧州などグローバルに投入し、日本では2025年度中に発売する。全面改良は約6年ぶりで、1994年に初代モデルを発売して以降で6代目になる。開発を進めてきた自動車向けソフト基盤「アリーン」を初めて搭載し、安全性能を高める。
プラグインハイブリッド車(PHV)とハイブリッド車(HV)の二つを設定する。新型のHVシステムを採用し、加速などで高い走行性能を実現する。また基本の設計思想「TNGA」のプラットフォ―ム(車台)を採用し、操舵(そうだ)性能や走行時の安定性も高めている。「コア」など3種類の外観を採用する。
アリーンの搭載で、利用者が車を買い替えることなくソフトウエアを更新しやすくする。さらに走行データを収集し、新たな自動運転や先進運転支援システムの開発に生かす。安全技術の開発と車両への搭載をより円滑に進める。
デザインを担当するサイモン・ハンフリーズ取締役執行役員は「(ソフトが車両の性能を左右する)SDVへの挑戦をRAV4から始める」と強調した。
加えて、アリーン開発を担うウーブン・バイ・トヨタの隈部肇代表取締役は「さまざまなパートナーともつながり、多彩な機能を開発できる。今後、高級車から普及車まで展開したい」とトヨタ車でアリーンを広げる考えを示した。
RAV4は94年に発売。野性味あるデザイン、高い走行性能などが若い世代や女性に支持され、これまでにグローバルで累計1500万台以上を販売。SUV市場拡大のけん引役を担ってきた。
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