売上高営業利益率5%に フタバ産業、中期計画を策定
自動車プレス部品メーカーのフタバ産業(本社岡崎市)は14日、2025年度からの3カ年中期経営計画を策定したと発表した。ボディー部品で一体化構造の提案を進める。海外ではインドで重点的に設備投資する。最終27年度に触媒など支給品の影響を除く実質的な売上高営業利益率で5・0%(24年度が3・4%)、自己資本利益率(ROE)10%以上(同5・1%)をそれぞれ目指す。
ボディー部品では、部品単品だけではなく一体化した構造で提案を進める。すでに複数の部品を組み付けた状態でトヨタ自動車の高級車「クラウン」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー250」に採用されている。今後、より多くの部品を一体化し受注獲得を狙う。
また、インド現地で生産体制を拡充する。スズキに加え、トヨタが現地で車両生産を増やす方針に対応する。27年に北部ハリヤナ州で排気系製品の新工場を稼働するのに続き、追加で新たな拠点を構える検討にも入っている。35年度までの10年間で計300億円を追加投資し、現地の旺盛な需要を取り込む。
フタバ産業の魚住吉博社長が東京都内で会見し「これまで財務体質の改善などに取り組んできた。今後は次のステップに踏み込み、一段と成長する3年間にしたい」と話した。
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