高浜市商工会 越の経済団体と連携協定 市内企業への就業を支援
高浜市商工会（畠孝二郎会長）は、ベトナム・ハノイ近郊のメリン地区にある経済団体「メリンビズ」と連携協定を結んだ。ベトナム人の高浜市内での就業支援などで協力する。海外の経済団体との連携協定は初めて。今後、交流を深めて、両地区の経済発展につなげる。（刈谷）
８日にメリンビズのグエン・ヴァン・フォン会長ら16人が高浜市を訪れた。業種は建設や機械加工、縫製、人材の送り出し機関など幅広い。高浜市内にあるおとうふ工房いしかわの工場や、豊田自動織機高浜工場を見学。高浜市商工会で意見交換や連携に関する協定書の締結を行った。メリンビズとは、畠会長のビジネスの関係でつながった。
日本国内では人手不足が大きな経営課題となっている。ベトナムでは日本で働きたいものの、経済的な理由から断念する若い人もいる。こうした人材を高浜市内の企業で受け入れることを目指す。高浜市にはベトナム人が多く住んでおり、市の第７次総合計画で掲げる多文化共生の推進にも貢献する。
高浜市商工会の役員７人は昨年10月にベトナムを訪問。メリンビズと交流に向けた基本合意書を締結した。今回の連携協定により、両地区の経済発展に向けた交流を加速する。
畠会長は「高浜市商工会として、中小企業を中心とした労働者不足への対応と市内企業のベトナム進出への情報提供につなげたい」と意欲を見せる。
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