愛知県経営者協会 企業向けガイドブック発行 仕事と介護の両立を支援
愛知県経営者協会は10日、「『仕事と介護の両立支援』実践ガイドブック―発信と把握、そして体制整備―」を発行したと発表した。4月の育児・介護休業法の改正、施行などを踏まえ、課題を整理。企業が仕事と介護の両立支援を進めるための手順などのポイントをまとめたほか、企業の取り組み事例を紹介している。
愛知経協では、2015年度に仕事と介護の両立に関する同様のガイドブックを作成したが、約10年が経過し、社会の高齢化や、企業の人手不足、共働き世帯の増加が加速。働きながら家族などの介護に従事する「ビジネスケアラー」の問題や、介護離職の問題などを踏まえ、仕事と介護の両立に関する同書を作成した。
同書では、会員企業の状況を15年度と比較。仕事と介護の両立に関する進捗(しんちょく)状況や課題を整理した。会員企業に実施した調査結果からは、全体的に取り組みの意識は向上しているものの、全社的な課題として捉える会社は少ないことなどが分かった。
また、同書では、4月から施行された育児・介護休業法の改正のポイントや、公的介護保険制度の仕組みなどを整理・解説。人事担当者が知っておくべき介護の基礎知識を得られる内容にまとめた。
愛知経協の担当者は「企業の人事担当者の皆さんに、本ガイドブックを役立ててもらえれば」と話している。
A4判・76ページ。価格は会員企業660円(税込み・送料別)、非会員企業1650円(同)。問い合わせは愛知県経営者協会(電話052・221・1931)まで。
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