賃上げ5%超で過去最高 連合愛知 大手、中小の平均
愛知県内56万人の労働者で組織する労働組合の連合愛知(名古屋市熱田区)は9日、賃金や労働条件について労使で協議する2025年の春の労使交渉について、3月末時点の回答集計結果を発表した。回答のあった220組合の定期昇給相当分込みの賃上げの平均は、5・60%(1万8179円)となり、比較可能な13年以降で過去最高だった。大手、中小の労組とも5%を超える賃上げを獲得している。
加盟する921組合のうち、386組合(昨年同時期は390組合)が賃上げなどを要求し、220組合(昨年同時期は219組合)の回答・妥結状況を確認した。大手労組(300人以上)の賃上げの平均は、5・61%(1万8257円)、中小労組(300人未満)の賃上げの平均は、5・28%(1万5233円)だった。
98・6%の組合で、賃金改善分(基本給を底上げするベースアップ=ベア)を獲得した。賃金改善分が明確に分かる117組合のうち、大手労組の平均では、1万1960円、3・66%(昨年同時期比609円減、0・48ポイント減)、中小労組の平均では、1万1695円、3・89%(同1436円増、0・14ポイント増)となり、中小労組が大手労組並みの賃金改善分を獲得している。
同日、名古屋市内で記者会見した連合愛知の可知洋二会長は「日本社会全体に賃上げの機運があるなかで、物価高にあっても組合員の生活を守ることや、企業にとっての人材の確保・定着など、人への投資について、全ての労使で考え方が一致した結果だろうと推察している」と述べ、春の労使交渉の中盤戦の結果を評価した。
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