学生招き「就活ツアー」 毛工連など 一宮の繊維5社で
【尾張】日本毛織物等工業組合連合会(毛工連、一宮市)と尾州テキスタイルデザイナー協会(羽島市)は12日、来春卒業予定の大学生、服飾専門学校生ら約40人を招き、「就活ツアー」を開催した。一宮市内の繊維企業5社を訪問し、各社の特徴や取り組みを学んだ。
ツアーは、尾州繊維企業の後継人材確保を狙い企画。昨年7月、ファッションやデザイン系の学生を対象に、構成団体の一つである岐阜県毛織工業協同組合(羽島市)が実施した「尾州産地研修会」を毛工連全体の事業に拡大した。
今回は一宮市に本社を置く東和毛織、葛利毛織工業、艶清興業、森保染色、国島の5社を訪問。経営者らから事業内容や、地場産業振興への取り組みを聞いた。
森保染色では早川典雄社長が、国島や北海道の羊牧場などと取り組む国産羊毛プロジェクト「ジャパンウール」について説明。工場見学では、糸染めのチーズ染色や、機能性加工などを紹介した。
神奈川県から参加した美術系大学の学生は「学校では手作業で作品をつくっており、大規模生産は新鮮で面白かった。ファッション産業への就職も視野に入れたい」、大垣市出身の学生は「高校時代からファッションを学んでいる。身近な場所にこうした産地があることは誇らしく思う」と話した。
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