中部圏にライブ公演誘致 中経連、若年層取り込みで報告書
中部経済連合会は13日、報告書「ライブ公演の中部圏誘致による若年層に魅力あるまちづくり」を策定し、公表した。20日に名古屋市港区の「みなとアクルス」に開業するライブハウス型ホール「コムテックポートベイス」や、7月に予定する愛知県新体育館(IGアリーナ)の開業などを契機に、中部圏への人流増加や地域活性化につなげたい考え。イベントのプロモーターなど関係者に報告書を届け、積極的に情報発信する。
中部圏でライブ公演数を増やす上での課題とされるのが会場不足や施設の老朽化だ。東京圏には1万人以上を収容できる大規模会場が多数あるのに対し、名古屋周辺では、バンテリンドームナゴヤ(収容人数5万人)以外では、改修工事で休館中の日本ガイシホールや、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)などにとどまる。
他地域では、主催者やプロモーターに対して官民連携で働きかけ、ライブ公演の誘致を目指す取り組みもみられる。産業界には、ライブへの協賛やネーミングライツ、法人シート契約など、会場運営の支援などの施策が期待される。行政にはシティプロモーションの発想から、「推し活遠征」に焦点を当てた施策として関係者に売り込むなどの後押しが望まれる。
中経連の担当者は「官民連携や広域連携による中部圏へのライブ公演の誘致活動の後押しが期待される」と話している。
記事をもっと読むには・・・